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 施光恒先生の出版記念講演会参加レポ
2015年09月08日 (火) | 編集 |
8月29日に福岡県護国神社で開催された施光恒先生(九州大学大学院准教授)の出版記念講演会は、150人ほどで盛会でした。

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学ぶカフェは今年2月からスタートした勉強会で、箱崎水族館などでの勉強会には参加できてなかったので初参加でしたが、予想以上に多くの人、若い世代が多いのが印象的でした。


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質疑応答も活発で、日頃聞けない話を聞く機会になったように思います。

写真は懇親会にて。
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施先生は、今の政府の政策に対して批判的な立場を示された上で、具体的には英語推進にしても社会政策にしてもビジネス志向が強いと指摘され、大学や企業がグローバル化の名の下に英語で話し、講義や会議も全部英語、小学1年生から英語の授業が正式に設けられるという動きに警鐘を鳴らされました。

レジュメをもとにお話しされたのですが、そのなかのひとつ懐かしい話しに胸が鳴ったのが、アルフォンス・ドーデの「最後の授業」です。
この話しは30代以上の人は間違いなく国語の教科書(光村図書)で触れたことがあると思います。(20代の皆さんはどうですか?)
1870年代にドイツとフランスが戦争し、国境沿いのアルザスロレーヌ地方がドイツに割譲された話です。
ドイツに占領され、母国語が使えなくなることの悲劇なのですが、こういう場面があります。
「アメル先生は、それからそれへとフランス語についての話をはじめた。フランス語は世界じゅうでいちばん美しい、いちばんはっきりしたことばであること、だからぼくたちで、きちんとまもりつづけ、けっしてわすれてはならないこと。なぜなら民族がどれいになったとき、国語さえしっかりまもっていれば、じぶんたちの牢獄のかぎをにぎっているようなものだから」という一節。
この話しの締めくくりは記憶にある方は多いと思います。
「皆さん、私が授業をするのはこれが最後です。アルザスとロレーヌの学校では、ドイツ語しか教えてはいけないという命令が、ベルリンから来ました…… 新しい先生が明日見えます。今日はフランス語の最後の授業です。」
そして教会の鐘が鳴り「フランス万歳!」で授業は終わる・・・
(もともとアルザス・ロレーヌ地方は何度も独仏間で争い、実際はドイツ語圏だったという)。

もうおわかりと思います。まさに政府の目指すグローバル化は自ら牢獄のかぎを捨てるようなものです。
施先生は世代も近く、国民性の部分にフィットした話しをされます。懇親会で先生のゼミの学生さんがおっしゃっていましたが、「アカデミズムに拘る」方で、政治的な思惑の絡んだ動きにとらわれないというところが物事をしっかり見て発言も出来るところだろうと思います。現実の政治や運動に近いとその制約がかかるのでそうはいきません。

その後のシンポジウムで、山本みずきさんのフィンランドに行った話しがありましたが、徴兵制について一面的な理解ではないかという提起はたしかにそうだなと思いながら、ただ経済的側面からの動きに危惧する声もあり、杞憂ではないかもしれないのでは?という印象を持ちました。

あと福岡教育連盟の矢ヶ部委員長の仰った教育現場が「思考停止にある」ことが、一番の問題だろうと思いました。軍事力否定で、平和憲法のおかげで日本はあるという平和教育、人権教育ですが、一方ではいじめは横行し、集団の圧力で死に追い詰められる現実もある。単なる戦争忌避だけでは、片付きません。
思考停止で、長いものに巻かれろという同調圧力のまま流されて、いつのまにかおかしなことになっていたということが一番怖い。
福岡・九州に施先生のような方を仰ぐことが出来るのはありがたいことだと思います。運営の皆さんお疲れ様でした。
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